2022年8月5日(金)の午後、本部棟第二会議室で「第2回 Google Workspace for Education体験型勉強会」を開催しました。外部講師お二人をご招待し、以下の内容で本学の19人の教職員・学生が受講しました。
①講演1
「Google Workspace for Education をフル活用した学習教育活動について」
講師: 茨城県大子町立生瀬小学校校長 清水洋太郎 氏
②講演2
「Google Workspace for Educationをフル活用するための10X授業及び情報セキュリティについて」
講師: 千葉県八千代松陰中学校・高等学校 井上 勝 氏
③演習
「デジタル作文マスターになろう」
清水先生から、大子町立生瀬小学校における実践例を元に、GIGAスクール構想によって整備されたICT環境を活用するためのポイントを教えていただきました。
コロナ禍による臨時休校期間において、Googleアカウントを児童に配布しオンラインでの学習支援・生活支援を行うことで、児童・保護者共に満足度の高い学びを実施できたこと、現在の通常学校期間においても、授業内におけるICT活用はもちろんのこと学校における様々な活動を保護者に情報発信することで、家庭と学校との連携を深化充実させることに注力していることなどをお話しいただきました。
井上先生から、GIGAスクール環境を実際に活用するにあたって安全と利便性のバランスを保つことの大切さを、教育情報セキュリティの基本から順を追ってわかりやすく説明いただきました。
クラウド時代の教育環境においては、セキュリティのためにまず禁止・制限するのではなく、適切なセキュリティが確保された環境下で児童生徒と教育関係者が一緒に活用の実践を積み重ねることが大切であるとお話されました。また、これまで築き上げてきた良い授業実践に対してICTを活用することで「魅力(ワクワク)」「成果(主体的・対話的で深い学び)」「効率(授業準備・評価等の時短化)」を10倍に向上させる「10X(テンエックス)授業」という考え方もご紹介いただきました。
後半の演習においては、「デジタル作文マスターになろう」という題名で、Google Classroomの基本的な機能を活用する模擬授業を体験しました。Classroomには生徒に資料を配布するときに3種類の配信方法があります。閲覧権限のみを与えて配布することで全体への説明用に資料配布できること、共有権限を与えて配布することで全員でファイル共有し編集したりコメントする協働的学びに活用できること、各生徒に課題を割り当てることで個別に課題を解き提出させる個別最適な学びに活用できることを体験的しながら学びました。
今回の勉強会は、活用事例を聞くだけでなく、Classroomを使って実際に模擬授業を体験できたことが大きな特徴でした。生徒役になって課題を解き提出したり、先生側の操作画面を見たりなどして、アプリを使った授業実践の具体的なイメージがつかめました。
勉強会を通して、クラウド利用の最大のメリットは共有であることがよくわかりました。それをどのように授業の中に取り込めば魅力・成果・効率を10倍にできるのかを考えながら授業実践に取り組まなくてはならない、と改めて強く思う勉強会でした。
なお、大学公式サイトにまた別の方による勉強会紹介記事が掲載されています。ぜひご一読ください。
(教職キャリアセンター 准教授 中池竜一)