2022年11月29日(火)16:40-18:10に、愛知教育大学「こらぼ」の部屋で、第3回研究会を開催しました。参加者は、対面7名、オンライン5名でした。
プログラムは以下のとおりです。
- 齋藤ひとみ准教授(発表15分、質疑10分)
- 「全日本教育工学研究協議会(春日井市)のイベントレポート」
- 中池竜一准教授(発表15分、質疑10分)
- 「一人一台環境に対応した教員養成の取組: 愛知県のGIGAスクール端末・OS状況調査より」
- 河野健 学部2年生(発表10分、質疑10分)
- 「親子プログラミング教室で経験したことの報告」
齋藤ひとみ先生からは、10月28〜29日に春日井市で行われた全日本教育工学研究協議会のイベントレポートを発表していただき、研究授業として見学した春日井市出川小学校の事例をもとに教育へのICT活用のポイントをご紹介いただきました。小学校低学年から高学年に向かうにつれて、端末の使いこなしが次第に高度になる点がポイントで、特に高学年ではGoogleChatを授業の中で効果的に活用していることが印象的でした。
中池竜一先生からは、教職キャリアセンターが実施した愛知県のGIGAスクルール端末の調査結果をまとめてご報告いただきました。愛知県の各自治体が採用している教育支援用クラウドでは、Google Workspace for EducationとMicrosoft365のシェアが均衡していることなどを紹介いただきました。まだ試行錯誤段階なためか複数の協調学習型ソフトウェアを導入している自治体も多く、今後も採用するソフトウェアが大きく変動する可能性も指摘されました。
学部生の河野健さんからは、夏から秋にかけて豊田市の商業施設で行われた親子プログラミング教室などにボランティア支援員として参加した経験と気づいたことについて発表していただきました。子どもの学年によって教え方を変えることの大切について語っていただき、「今回の体験を通して子どものプログラミング的思考法がわかったのでこれを教育実習に活かしていきたい」という感想もいただきました。
なお、参加者からのコメントとして以下のような意見をいただきました。
学部4年生 山本道生さん「親子プログラミングについて、ICT利用に関する意識が親子間で大きく乖離しているような気がしました。家庭での学習を充実させるためにも大人の理解を促進する取り組みについて考えたいです。」
次回、第4回目の研究は、年明け1月末に実施予定です。